取締役
デジタルプロダクションセンター
歯科技工士

森 拓也

Takuya Mori

所属

  • 日本デジタル歯科学会 会員
略歴

1997年大阪セラミックトレーニングセンター(14期)卒業後、有限会社カロスデンタルジャパン入社(現 株式会社カロス)。

ノーベルプロセラシステム第一世代からデジタル機器を利用した補綴物の製作に従事し、2007年 ノリタケデンタルサプライ株式会社(現 クラレノリタケデンタル株式会社)のオフィシャルミリングセンターである「カタナプロダクションセンター/株式会社KPC」所長に就任。

全国の歯科医院・歯科技工所からジルコニアフレームやCAD/CAM冠の製作を続ける傍ら、蓄積されたノウハウでKATANA事業における新製品のフィールドテストに参画する。
ラボの臨床部門ではKATANAシステム以外のデジタル機器を扱い、新しいシステムの取り込み・研究を担当する。

ご挨拶

”メタルフリーレストレーション”が謳われ始めた90年台後半、弊社ではノーベルプロセラシステム(アウトソーシングタイプ)、セレック ・inlabシステム(インハウスタイプ)等CAD/CAM第一世代の機器を駆使し、当時はアルミナフレームを用いた補綴物の製作を積極的に行っておりました。ただし、この時代の初期に製作できるフレームは単冠のみ、フィット感はとても満足のいくものではありませんでした。

ここからおよそ10年の時を経て2005年に国内でジルコニアが認可されたのち、2007年7月ノリタケデンタルサプライ株式会社から自社開発の全く新しいマテリアル「ノリタケカタナ®︎ジルコニア」が発売されました。時を同じくしてアウトソーシング方式のオフィシャルミリングセンターをノリタケデンタルサプライ株式会社(開発)、株式会社モリタ(営業)との合同事業を展開することとなり、ラボ事業とは全く別にフレーム製作専門の新会社「カタナプロダクションセンター/株式会社K P C」を併設する運びとなりました。当時は国内に3社しか同様のミリングセンターはなく、CAM機も現在のような卓上型小型機とは違い工業界で使用されている汎用機を歯科専用にカスタマイズされたものでした。

近年小型卓上機の爆発的普及により誰でも手軽にCAD/CAMシステムを導入できるようになっており、 弊社でも早くから工業界汎用機に並行して常にこれら最新の卓上機も導入してきました。ただし、小型卓上機にはそのサイズゆえにシステム能力を100%出し切る為に工夫が必要な面があり、患者様個々の症例に合わせてスキャナー、CADソフト、CAMソフト、加工パス、ミリングバーの最適な組み合わせを自在に選択し対応できる技術力こそがCAD/CAM第1世代から20余年の経験を持つ私ども最大の強みであります。

デジタルデンティストリーもさらなる変革期を迎えようとしており、来たる”モデルレス”の時代に向け既に我々の研究は始まっております。歯科治療における不変の理論と、世界の潮流・最新のデジタル技術を融合させながら患者様固有の症例に最善の修復物を提供できるよう弛まぬ努力を重ねてまいります。